
ナイトツアーで見られるもの
夜の小笠原も見所が一杯です。
夜の森ではほのかに緑に光るキノコ「グリーンペペ」や天然記念物に指定されている固有種の「オガサワラオオコウモリ」が飛ぶ姿も見られます。海辺では夜行性の生き物に出会うことができます。

グリーンペペ(ヤコウタケ)
高温多湿な気候で自生するきのこで、暗闇で緑色に光ります。小笠原では5月〜11月の雨上がりの夜によく見られます。
正式名称はヤコウタケですが、小笠原ではグリーンペペと呼ばれています。

オガサワラオオコウモリ
オガサワラオオコウモリは、小笠原諸島で唯一の固有哺乳類です。
フルーツバットと呼ばれるコウモリの仲間で、フルーツや蜜、葉を食べます。
スターウォッチング

人工的な光の影響を殆ど受けない小笠原では、スターウォッチングにとても適しています。春夏秋冬の星空を楽しんで下さい。
春の夜空 4月上旬の夜11時頃(5月上旬は夜9時頃)
春の大曲線
北斗七星のひしゃくの柄のカーブを延ばし、うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座の一等星スピカまでを結びます。このアルクトゥルスとスピカに、しし座のデネボラを繋ぐと、春の大三角形になります。
その他の星座
おおぐま座、こぐま座、ふたご座、かに座、しし座、おとめ座、てんびん座など
夏の夜空 7月上旬の夜11時頃(8月上旬は夜9時頃)
天の川が一番キレイな時期。いて座やさそり座を双眼鏡で覗くと、散開集団と呼ばれる星野集団も観ることが出来ます。
夏の大三角形
はくちょう座のデネブ、こと座のベガ、わし座のアルタイルを結びます。
その他の星座
てんびん座、いて座、やぎ座、みずがめ座、いるか座!!
秋の夜空 10月上旬の夜11頃(11月上旬は夜9時頃)
ぺガススの四辺形が空の真上に見え、アンドロメダ座にある銀河(M31)が肉眼でも観察出来ます。
その他の星座
おひつじ座、うお座、くじら座!!
冬の夜空 1月上旬の夜11時頃(2月上旬は夜9時頃)
この時期は明るい一等星がたくさん見られます。その中でも、おおいぬ座のシリウスは全天一明るい星(惑星を除く)として知られています。
また、冬の夜空で存在感が特に大きいのはオリオン座。真南の方向を少し見上げたところに見える鼓のような形をしています。内地の空でもその形はお馴染みではないでしょうか?
オリオンの腰ベルトにあたる「三ツ星」の下にある3つの星を双眼鏡で見てみると、まん中の星はぼんやりと赤っぽい「星雲」ということが分かります。これが「オリオン座大星雲」です。
冬の大三角形
オリオン座のペテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンを結びます。