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小笠原の植物

植物の種子は一体どうやってこの島に辿りついたのでしょうか。

海流にのってやってくるもの、鳥の翼などに付着してきたもの、風にのって辿りついたものなど、様々です。
こういった植物の種子は競争相手や天敵もいない裸地状態だった島で、独特な進化を遂げました。こういった植物の中には、人間が持ちこんだヤギやネズミの食害により著しく数が減り、今では希少種となっているものや絶滅危惧種になっている種もあります。

小笠原では遊歩道として整備されている道以外は殆ど、林野庁の定める「森林生態系保護地域」になっています。
これらの森や山に入るには許可を受けたガイドの同行が必要です。自分だけでは見付けにくい固有植物もたくさんあるので、是非ガイドと一緒に小笠原独自の植物層や景色を楽しんで下さい。

タコノキ

タコノキは父島でも母島でも色々な場所で見ることができます。パイナップルみたいな実をつけていますが、この実はとても固く、甘い果物ではありません。
気根という根をタコの足のように伸ばしている姿から「タコノキ」と呼ばれています。

テリハハマボウ

花は朝咲いて、始めは黄色ですが、夕方には赤くなって萎れる一日花。
ハイビスカスの仲間ですが、テリハハマボウは小笠原でしか見られない固有種です。

ムニンヒメツバキ

小笠原の「村の花」ムニンヒメツバキ。
父島では島のいたるところで見られます。
5月〜7月にかけて、シーズンを迎え、満開時には白い絨毯のように見える場所もあります。

マルハチ

葉の落ちたあとの幹の表面に、丸に逆さ八の字模様がみえるためにこの名前がつけられました。
直立で10mほどの高さがあり、ひらけた斜面などに群生しています。

小笠原の動物

カツオドリ

翼を広げると1.5m近くになる大型の鳥。トビウオやイカを空中から見つけてダイビングし、捕食します。

アカガシラカラスバト

小笠原諸島の固有亜種であり「国内希少野生動植物種」及び「天然記念物」に指定されています。

小笠原を知る

世界自然遺産登録

小笠原諸島は平成23年6月に、世界自然遺産に登録されました。
小笠原の自然については「小笠原自然情報センター」のホームページで詳しく紹介しています。